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アマオケ奮戦記-アンコール選曲の悲哀、、、 [クラシック音楽(オーケストラ)]

アマチュアオーケストラの演奏会では観客がそれほど要求してなくてもアンコールをしっかり演奏するという図式がよくあります。これは一つには管楽器、打楽器でステージに乗る比率が低くなってしまった奏者への気配り的な出番提供という背景も多少はあるのですが、楽器によっては非常に面白くない選曲になってしまったときに落胆してしまう事もあります。
イタリアの作曲家の「マスカーニ」という人が作った「カバレリア・ルスティカーナ」という歌劇があり、この中の間奏曲は非常に美しく、どんちゃん騒ぎの曲の後のアンコールにすると「一服の清涼剤」的な落ち着きのある静かな曲です。
しかしフルートパートにしてみるとモチベーションが思いっきり下がってしまう曲なのです。
何故かというと、このパート譜をご覧頂ければお分かりと思います。
譜面カバレリア01.jpg
この曲は全体で3分半程度の曲ですが、フルートは「最後の1音」だけです、、、。
綺麗なメロディハーモニーが繰り広げられている中で、ただポツンと楽器を持ったまま座っているだけ、最後の音だけ「ご一緒に」、しかし「出来るだけお静かに」という図式の曲で、消化不良を起こしてしまいます。
どうせなら初めっから出番無しにしてくれれば、こっちもステージの上で観客の一人になりきってゆったり聞けるのですが、、、。
まあ、ブルックナーの交響曲で1時間10分かかる中、1発しかないシンバルの奏者の気持ちを考えると「まだ、ましか」と自分に言い聞かせて最後のロングトーンだけしっかり吹きました。

名古屋あおなみ線にちょっと行ってきました。 [鉄道一般]

名古屋新幹線ホームで東京方面の列車を待っていると、向かい側に「あおなみ線」と書かれた小さなきれいなホームがある事に気づきます。以前から名古屋に出張した時にいつも気になっていたので、数年前早めに仕事が終わったので帰りがけにちょっと乗ってみました。
あおなみ線名古屋00.jpg
JRの線路に並行して並んでいるのですが、そのホームにたどり着くのにやや苦労しました。新幹線改札口のさらに西側通路を回ってやっと改札口発見。
SuicaでもOKなのでそのまま入場、きれいな電車に乗って一路終点の「金城ふ頭」に向け出発。
そもそもが貨物列車を走らせていた線路を途中まで使っているので、車窓からはすぐ横に大きな貨物ターミナルが見えてきました。先日新版として購入した貨物時刻表で確認したところ「名古屋貨物ターミナル駅」でした。そしてほどなく終端駅の金城ふ頭駅に着きました。全線で30分弱でした。
あおなみ線金城ふ頭00.jpg
東京で言えば「武蔵野線」「京葉線」的なイメージの路線で港湾地区の街を走る近代的な路線でした。
終端駅のこの金城ふ頭駅のすぐそばに「リニア・鉄道館」というJR東海が作った鉄道博物館的なものがありましたが、そこを見学する時間はさすがに無く、名残惜しみながら名古屋駅に引き返しました。
あおなみ線金城ふ頭01.jpg
聞くところによるとこの駅近くに「レゴランド名古屋」がまさに今週末にオープンするらしく、この鉄道館とともにかなり大きなアミューズメント地域になりそうです。「レゴ(LEGO)」は大人でもなかなか根強いファン層を持っているので、日本で初めての「レゴランド」、あおなみ線もこれから混雑しそうですね!どうりで、イベントに「レゴブロックで作ったあおなみ線電車を走らせる」という催し物を昨年やっていたそうで、また時々SLを走らせたりするらしく鉄道会社としてあの手この手で頑張っている姿がよく分かります。
今までの終端駅とは違った発展性を大きく持った駅で「寂しさ」を全く感じさせないイメージがあり、過去訪れた終端駅からは「うらやましいなあ、、」ときっと思っているに違いありません。

タグ:レゴ 終端駅

隠れた名曲紹介-イギリスのオーケストラ小品集 [クラシック音楽(オーケストラ)]

今回はクラシック音楽でもあまり有名でないものの、一度聴いたら「おっ!」と思える隠れた名曲として自分が感動した曲をご紹介していきます。
まず第1回目はイギリスの作曲家の小品を集めたCDの中からのご紹介です。
イギリス小品集CD01.jpg
イギリスの作曲家というと、クラシック界ではややマイナーで「惑星」で有名なホルストや「威風堂々」のエルガーぐらいが一般的ですが、このCDはそれ以外の作曲家の作品ばかりです。
中でもお勧めは「ウォルトン やさしき唇に触れて別れなん」と「ディリアス 春を告げるカッコウ」の2曲です。
ウォルトンの曲名がなかなか意味深ですが、そもそも「ヘンリー5世」という映画が作られた時の映画音楽の中の1曲だそうで、とにかく「癒される」音楽で僅か2分の弦楽アンサンブルが奏でる切々としたメロディはクラシックが苦手な人でも聴き入ってしまうと思います。
ディリアスも作られた曲はみな「ヒーリングミュージック」と言っても過言でないほど情緒的な曲が多く、この「春を告げるカッコウ」も「静かな森の奥から聞こえるカッコウの鳴き声」を見事に表現しており、きれいなハーモニーの中で時々聞こえるクラリネットの「カッコー」が印象的です。
このアルバムで演奏しているのはバレンボイム指揮のイギリス室内管弦楽団ですが、他の曲も聞きやすい小品ばかりで、特にディリアスの作品として「2つの水彩画」がお勧めです。
夜寝る前にちょっとアルコールやお茶を飲みながら聴くのもいい睡眠が取れるのではと思います。
意外とクラシック入門としても良いかもしれません。

昭和SL回顧-東京近辺で最後まで残った八高線 [ローカル線]

先般東武東上線の旅で八高線のお話をしましたが、そもそも幼少(中学生)の頃に鉄道研究会のメンバーと共にSLの初撮影に赴いたのが八高線でした。当初はきちんと八王子から入ったりしていたのですが、何回か訪れるたびにちょっとズルをして西武鉄道で東飯能に行くルートの方が格段に速く列車頻度も高いので、そちらを使わせて頂きました。主に秩父地方から出てくる石灰石等の鉱物を運んでおり、首都圏でSLが次々と無くなる中で最後の最後まで頑張って活躍していました。
ここはD51型SLが主流ですが、時々重連(機関車2台連結)が来たり、逆向編成(SLが後ろ向きに貨車を引っ張る)に出くわす事もよくありました。
(45年前の写真カラー版は正直珍しく残ってました。)
D51東飯能11.jpg
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最近の東飯能駅近辺は完全に首都圏通圏内なので住宅が結構密集していますが、昔は田んぼの中を疾走する姿も見られたのです。
C58東飯能06.jpg
当時は単線の行き交いに「タブレットの交換」という儀式が必ずあり、駅長がタブレットの受け渡しをしているシーンも残っていました。(機関士が手に持っている丸い輪のようなものが「タブレット」です。今はやりのiPADのようなものとは全く違いますので念のため、、、)
D51東飯能07.jpg
この八高線の東飯能駅が「鉄ちゃん」「SLファン」への情操に大いにお世話になった場所と言っても過言ではありません。
タグ:SL

オケでのゴールウェイ讃-小品に息吹きを! [クラシック音楽(オーケストラ)]

1970年代前半はカラヤンも比較的小品集をレコーディングしていました。
そんな中でゴールウェイのソロがキラリと光る演奏がいくつもあります。
ここに紹介した4枚のディスクですが、それぞれ当時レコードとして個別に発売されていました。
まず「グリーグのペールギュント組曲」ですが、この「朝」を聞いた途端に何とも言えないほっこり感が出てきてしまい、彼のベストチョイスの一つとなってしまいました。
そして「ビゼーのアルルの女組曲」は有名なメヌエットだけでなく、カリヨン、パストラルでも彼の独特な音色が全体を支配してしまいます。(残念ながらカップリングのカルメン組曲は彼がソリストではありませんでした。)
そして様々なオペラのバレエ音楽を網羅したアルバムではヴェルディ「アイーダ」の第1幕のバレエ音楽、ポンキエルリ「ジョコンダ」の時の踊り等で彼の面目躍如が発揮、その後の同系統のアルバムでは特にロシア・スラヴ系の「ボロディン、チャイコフスキー、スメタナ」にて活躍が顕著です。
ゴールウェイ小品.jpg
他にもスッペ、ウェーバー、ロッシーニ、ワーグナーの序曲・前奏曲集に名演がいくつもあります。
これらの曲はワーグナー以外恐らく日本ではまず生演奏では聞けなかったので、この録音で楽しむしかありません。
というのも、カラヤンは定期演奏会はもとより海外演奏旅行に行ってもアンコールをしたことをあまり聞いたことがありません。本人に言わせると「プログラムに予定している曲に徹底的に集中するため」というような事を言っていたようですが、せっかくゴールウェイやコッホといった大スターがいながらこういう小品を生で聞けなかったのは大変残念です。
ゴールウェイのベルリンフィル離脱後のソロリサイタルでは、プログラムの曲が終わった後10曲以上もアンコールをするといったサービス精神旺盛な所を見せていますが、これはカラヤンに対するちょっとした対抗心の表れでしょうか?
何はともあれ、ベートーヴェンやブラームスに飽きたらちょっとこれらのアルバムを聞いてみるのもいかがでしょうか。
(カラヤンは同じ曲を何回も録音する癖があるので、ゴールウェイを聞きたいときは録音年度が1969/9~1975/7に入っているかの確認が必要です。特にグリーグ、ビゼー要注意!)

「いってらっしゃい!」見送る整備員にほっこり [鉄道以外の交通機関]

空港に行くと旅客機の離着陸や、前もご紹介したマーシャラーの活躍によるスポット誘導のプロセスが眼前で見る事ができるのが楽しみですが、実は私にはもう一つ楽しみがあります。
それは出発の際に空港整備員が必ずと言っていいほどやっている事です。

お客様も搭乗し整備も済んだ飛行機は管制塔の指示でゆっくりとトーイングカーで押し出されます。
そしてトーイングカーが外されて整備員も飛行機から離れてスタンバイし、飛行機が自力で動き出すときにそのイベントがあります。
「いってらっしゃい!」と大きく手を振って自分の前を尾翼の先が通過するまでずっと続けています。
羽田ANAいってらっしゃい.jpg
別になんてことないような仕草ですが、てきぱきと機体の整備をやった整備員がこんな形で見送ってくれるのも何かとてもほっこりするような気持になりませんか?整備員の人たちも「どうか安全に航行して下さい」という気持ちで送っていると思いますが、機内でそれに応えて手を振ってくれる人などいないかもしれなくても必ず最後まで手を振っています。
これはANAだけでなく勿論JALもやられてますし、多分日本の空港はどこでもやっているのではないでしょうか。(外国は不明ですが、多分やっているところも多いでしょう。)
羽田JALいってらっしゃい.jpg
そして機体が眼前からいなくなると一礼してまた職務に戻っていく、という「プロの仕事のルーティーン」を見ているようで、とても気持ちよく感じます。
ただ残念なのは、この光景を飛行機の中から見られるのは窓際の席の人だけで、しかも片側だけなので、特にトーイングカーでプッシュバックするときにどっちに向くかで見られる人が変わってしまいます。私も飛行機に載った時に逆側に座ってしまった場合、「今頃手を振っているんだろうな。」と想像しながらちょっと残念に思っていました。

タグ:空港

東武東上線完乗!でも、、、 [ローカル線]

埼玉県完乗に残されたのは東武東上線の端っこと秩父鉄道です。
東京神奈川の中途半端な完乗達成よりも最後は秩父鉄道で飾りたかったので、桃の節句の日に東武東上線で未乗区間に行きました。
まず坂戸から分岐する「越生線
越生というと「梅林」が有名ですが、おりしも梅の季節でそれを目当ての年配の観光客もちらほら。
(かく言う小生も「年配」の部類ですが、、)
坂戸から別れるとさすがに梅の木が結構民家等にも目立っています。
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終点越生駅に着くと、そこは八高線との連絡駅。一応「終端」の佇まいはありましたが、並行している未電化の八高線の方が景色にマッチしているようにも見えます。
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越生駅では東武線は15分に1本来るのに対しJRは上り下りとも1時間~1時間半に1本という超ローカル線ですが、駅の雰囲気はJR的なローカルの趣が漂う駅でした。
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駅のそばに観光案内所があり、観梅観光案内がしっかりと出されています。
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ここから坂戸に戻って東上線寄居に行くのも面白くないので八高線に乗って寄居に行き、そこから東上線で帰る予定にしました。やってきたディーゼルカー(ローカル色満載で感動!)に乗って寄居へ。
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いつもの通り一番先頭に乗って前を見るのですが、はっきり言って東武線の何倍も感動するローカル景色にうっとりしてしまいました。
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今回の本題の「でも、、、」の意味は「本来主役である東武東上線」よりも、つなぎで乗った八高線に感動してしまった、という意味です。この越生~寄居間が八高線の中でも最も山間部に近い部分を走るので、景色も見栄えが違います。
寄居について秩父鉄道、東武線の3路線が混じる駅で線路だけは沢山あり、ここの東上線の終端イメージはちょっと希薄でした。
東武東上線01.jpg
ここから東上線は小川町まで4両編成でピストン輸送をし、小川町から池袋直通電車が出ているのですが、正直ローカル色は八高線にはかないません。この小川町という駅でも八高線はにじり寄ってきて、「こっちの水は甘いぞ」とでも言いたげです。
今度、高麗川~高崎間でもう一度ゆっくり八高線の旅をしたくなりました。
タグ:終端駅

アマオケ奮戦記ー本番後の打ち上げ会場での苦労 [クラシック音楽(オーケストラ)]

アマチュアオーケストラでは大体演奏会終了後、演奏会場から近い所の居酒屋等で打ち上げをやる事が一般的です。
これが結構大変で、まず人数が比較的多くなるだけでなく、ドタキャンや緊急参加等プラスマイナスの管理が大変です。特にエキストラの方々には基本的に打ち上げ参加費を無料にするか割り引いたりするので最終的な勘定計算が結構大変です。
さらに、普通の人間の飲み会と違って楽器を持った集団なので、楽器の置き場で結構苦労し、その上演奏会で頂いた花束、差し入れの紙袋等、半端でない荷物が発生し、お店側も対応に必死でした。

先日都電に乗っていた時に思い出したのですが、この路線のすぐそばにある「サンパール荒川」というホールでよく演奏会をやった時のエピソードです。
このホールの周りにはほとんど飲食店がありません。打ち上げ会場は都電に乗って「町屋駅前」か「三ノ輪橋」に出るのが最短距離であり、仕方なく町屋駅前に場所を設定しました。
演奏会が終わって6~70人の集団が楽器、荷物を持って都電に乗るべく、最寄りの「荒川区役所前」に行きました。
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この写真はその駅ですが、どう考えても上記の人間がこの駅のホームに収まるわけがなく、都電の車両自体も定員が1両あたり60名前後なので1回で全員が目的地まで行くことが出来ません。まして地域の皆さんも利用されており、乗降に相当時間がかかる等、既に乗車していたり途中で乗車しようとする地元のお客さんに多大な迷惑をおかけすることになってしまいました。(すみませんでした!)
演奏会の会場取りも大変ですが、こういったことも配慮する必要が出てくるとなおさら難しくなりますね。(この会場は何回か使った後、その後使わなくなりました、、、)

思い立って都電完乗 [鉄道一般]

昨日(3/1)天気が比較的良かったので思い立って「久しぶりに都電に乗りに行こう」という事で家を出ました。
始発駅早稲田駅は東西線早稲田駅から歩くと5~6分以上かかる雰囲気ですが、ほどなく到着。
早稲田駅は道のど真ん中に設けられた、いかにも路面電車の駅、という感じでした。
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よーく見ると入口上の駅表示の「都」の字のオオザト部分が欠落、ローマ字のWが落ちているので「アセダ」という読みになってしまっており、都交通局のメンテナンスをお願いしたいですね。
比較的モダンなつくりできれいな電車に似合っています。
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タイミングよく電車はすぐ発車、左右の自動車道路が渋滞なのを尻目に気持ちよく進んでいきます。
その後大きくカーブし明治通りをしばらく並行、そして大塚駅に着くと山手線とのコラボ撮影。
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その後庚申塚という「巣鴨とげぬき地蔵」にほど近い駅に到着。車内から撮ったのできれいに写っていませんが、駅のホームから直接入れる「甘味処」のお店が。さすが「おばあちゃんの原宿」ですね。
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しばらく行くとこの路線唯一の一般道を走る区間に着きます。JR王子駅直前の非常に短い区間ですが、「路面電車」の面目躍如のシーンです。
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その後荒川車庫、荒川遊園地前等を通り、終端の「三ノ輪橋」到着。小一時間程度の旅でしたが、結構満喫できました。特にこの三ノ輪橋駅の風情の良さはいいですね。乗客の後ろ姿もこの街並みにフィットしています。
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起点の早稲田駅とは対照的な昭和の面影を残す駅で、駅横のせんべい屋さんの看板がさらにイメージを際立たせています。
何かとせっかちな東京都心をのんびり走る都電、これだけのいい思いをして全線で170円!(Suicaで乗れば165円!!)コスパも優れた都電の旅でした。
タグ:都電 終端駅

オケでのゴールウェイ讃-姿勢の悪さで損!?(ベートーヴェンその2) [クラシック音楽(オーケストラ)]

以前の記事で「ゴールウェイの演奏の姿勢が悪いので『音はゴールウェイだが画像は姿勢の良いブラウ』」という事を紹介しました。
本日は、そのゴールウェイの姿勢の悪さが多少分かるシーンをビデオからキャプチャしてみました。

そもそもそういった扱いなので「ゴールウェイ自身の画像付き演奏シーン」を探すだけでも大変で、ベートーヴェンの交響曲第7番と第3番にやっと見つける事ができた次第です。(それでなくてもカラヤンのアップが全体の半分以上を占めているとも思われる映像なので、、、)
この二つの作品の映像、何と扇形の3つの大きな箱にオーケストラ楽員を入れて演奏させる、という画期的なシーンであり、ゴールウェイは7番で首席奏者、3番はアシスト奏者としての画像でした。(ソロの音は間違いなくどちらもゴールウェイ!)

両曲通じて「カラヤンの美学」を追求するのに重きを置かれ、演奏プレイヤーの顔は瞬間芸、秒殺、といった感じです。例えば管楽器のソロの部分もアップするのは楽器の部分で、奏者の顔はほとんど確認できません。
これはゴールウェイが首席奏者として座った7番の映像の一コマ。
ゴールウェイBPOビデオ01.jpg
こういった感じのショットが数秒単位で変わっていきます。ちょっと気になるのは両足が開きかげんで、お世辞にも上品な姿勢とは言えないポーズです。

唯一ゴールウェイのソロのアップが3番の4楽章で数秒出てきますが、恐らくベートーヴェンの全交響曲の映像の中でもこの部分しか無いと思われます。(ヒゲが見えているので間違いなくゴールウェイ)
ゴールウェイBPOビデオ02.jpg
実は3番では画像上首席奏者はブラウになっており、ゴールウェイはアシスタント奏者の位置付けで後ろに座っています。(しかしソロの音はまぎれもなくゴールウェイなのです。)
美学を追求するカラヤンがゴールウェイを映像の中で冷遇せざるを得ないショットがちょっとだけ見つかりました。
ゴールウェイBPOビデオ03.jpg
この写真のフルート席の前から2番目、一番手前がゴールウェイですが、他の4人が比較的フルートを横に揃えてしっかり座って吹いているのに対し、ゴールウェイはやや前のめりで斜めに楽器を構えている姿がお分かりと思います。ゴールウェイはそもそもが上背(うわずえ)がある方でなく、吹き方も背中を伸ばして構えるタイプでもないので、こういったシーンはよくありがちです。しかし美学を追求するカラヤンにとっては、こういった「一人だけ前傾姿勢」画像を採用する事に大きな抵抗を示したのではと推測され、姿勢の良い「ブラウ」が画像上はほとんど採用されている一方で録音だけはゴールウェイを採用するといった選択をしたのでしょう。(この画像だけは目をつぶったのか?)
もう少し姿勢が良ければ映像での登場率が多少上がったと思われますが、まあ本人は「そんなのどうでも良い」とでも思っているかもしれません。
他のベートーヴェンの交響曲の映像には、いくら探してもゴールウェイの姿はほとんど確認できませんでした。まあ、音だけでも残っていたのはありがたいと思えば十分でしょう。
タグ:カラヤン